2010年06月07日に書いた近藤歯科院長のブログ。
近藤歯科クリニック院長のブログ / 仕事
2010年06月07日
土曜日はお休みをいただき、土、日で東京で行われた「マイクロサージェリー」のアドバンスコースを受講してきました。
私が、歯科治療にマイクロスコープ(顕微鏡)を導入したのが2年前のことです。
格段に治療のレベルが向上し、見えなかった世界が見えて、根管治療の分野においては、通常の治療では保存の難しかった歯牙を保存できるようになってきました。
しかし、それでも治らない症例もあります。治療技術が原因のこともあるかもしれませんが、歯牙の解剖学的な問題の場合もあることも事実です。
専門的な話になりますが、神経の取ってある歯の根の先端部分に病変ができ、化膿する場合があります。
根管治療で治すのがほとんどですが、先ほど述べた解剖学的な問題がある場合は、根の先端3ミリくらいをカットする治療方法があります。
「歯根端切除」という方法なのですが、これまでの成功率は6割前後といわれてきました。
これをマイクロスコープをのぞきながら行うことで、より繊細で、正確な治療が可能となり、成功率が9割以上に上がります。
今回の講習会は、この治療方法を学ぶコースです。
2日間みっちりと、講義、実習、ライブオペ、を受けてきました。
少しでも、歯を抜かないで済むようになればと考えております。
| 投稿者院長