「歯周病と全身の健康:糖尿病、早産について」

2010年03月08日にスタッフの戸石が書いたブログ

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2010年03月08日

「歯周病と全身の健康:糖尿病、早産について」

高岡歯科医師会学術講習会に出席して来ました。

国民の8割が何らかの歯周病であるという中、歯周病の他にも何か病気がある、妊娠中であるということは大いに考えられる事です。では、その場合、歯周病はリスクになるのでしょうか?キーワードは「炎症」。どうやら炎症は糖尿病にも、妊娠にも悪影響を及ぼすようです。歯周病はといえば、「慢性炎症」・・・。「病気を持っている時、妊娠中、歯周病に気をつけろ!」は正解だと思います。糖尿病の場合、炎症がインスリンを効きにくい体にする原因になるそうです。ちなみに「肥満」は、脂肪細胞の炎症ということで、故にメタボはダメということになるようです。

私の印象に残ったお話を箇条書きにしてみました。
・タバコを吸っている人は吸わない人に比べて4倍歯周病になりやすい。
・ 自分で吸わないのに、受動喫煙で、子どもの歯茎にもメラニンが沈着し、まるで吸っているかのような歯肉の色になってしまう。(まだ新品のはずが、かわいそうでした。)
・ 糖尿病で合併症を持っていると歯周病の人が多い。
・ 肥満のある糖尿病の場合、歯周病の治療が有効。
・ 妊娠に炎症は大敵。ベースに慢性炎症(歯周病)があると、炎症の口火を切ることがあり、早産・低出生体重児になる可能性が高くなる。(歯周病が無い場合に比べ3倍弱)他にも、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)になりやすい。(逆に歯周病治療で減少させられる可能性があるとのこと。)
・ 妊娠中の歯科受診は早期がオススメ。(使えるお薬が限られてくるので)


歯周病が治れば他の疾患が治癒するということではありませんが、歯周病が悪化すれば他の疾患に悪影響を及ぼすとのことでした。自身のケアと歯科での定期的なプロの清掃で歯周病はコントロールできます。マイナス因子を味方に付ける事も可能かもしれません。リコール・メインテナンスで継続して患者様とお付き合いさせて頂くことの大切さを改めて感じた講習会でした。


| 投稿者:戸石

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